演技を上達させるためには沢山の練習法がありますよね。
よく聞く方法だと「エチュード(即興演技)」「発声練習」「脚本分析」など。
また演技講師の方のレッスンに参加すると、三者三様の演技メソッドを使用しています。
(※演技メソッドとは、演技を作っていく方法・手順のようなものです)
演技メソッドには「どれが正しい」、「どれは間違い」というものはもちろんなく、「どのメソッドが自分に合っているか」が重要です。
1つのメソッドを習得し、演技を作る俳優さんもいれば、さまざまな経験やさまざまなメソッドを混ぜて独自の方法で演技を作る方もいます。
演技の上達に「人間観察」がかかせない理由(ワケ)
初めて出会った人なのに 「この人は怖い見た目だけど、絶対中身は優しい人だ・・・」 って直感的に感じたことない?
ある〜!
不思議と性格って予想できたりするよね!
これは、その人物のクセや歩き方・話し方などにさまざまな「特徴」が混ざっているからです。
例えば、
怖い見た目にに感じた理由
・ガタイが大きい
・目が切長で鋭い
・眉が細い
中身は優しいと感じた理由
・足を開かずちょこんと座っている
・声のトーンが穏やかでゆっくりと話す
など、その人物の特徴を分解して考えていくと、この人は「こんな人だろう」という印象をなぜ抱くのか理解できるようになります。
俳優や女優は、「顔」や「背丈」などビジュアル面を大きく変えることはできないのに、作品ごとに全く違う人物を演じなければなりません。
だから「人間観察」を繰り返し、さまざまな「○○な印象を与える特徴」を知ることは「演じる」上でとても役に立つのです。
人間観察は「役作りにとても役に立つ」ということだね!
演技上達につながる「人間観察」の流れとコツ
【1】観察する人物を決める
【2】その人物に自分はどんな印象を抱いたのかを考える
→「オタクぽいな」「ガサツそうだな」「繊細そうだな」など
【3】なぜあなたがその人物に対して【2】の印象をいただいたのか観察して、考える
演技をするときって毎回が、
「世界が終わる瞬間」や「大切な人が亡くなった瞬間」
など非日常的な瞬間ばかりを演じるわけではないですよね。
だから、「電車に乗っているとき」「信号待ちをしているとき」などの、
なんでもない日々の生活を細かく観察することは、演技の上達に非常に役立ちます。
観察すると良いポイント
●携帯の触り方
→よく観察すると、とても性格が表れていることに気づくと思います。
●座り方や立ち方
●歩き方
●髪型やアクセサリー類などの小物
●話すときの目線の使い方
などはすごく性格が顕著に表れる部分だと思います。
他にも細かく見ていくとたくさんの気づきがあるので、「なぜこの人に〇〇な印象を抱くのだろう」と考えながら行うといいでしょう。
まとめ
今回の記事では、「人間観察」が演技上達につながる理由とそのコツについてご紹介しました。
今まで携帯を触ったり、ぼーっとして過ごしていた何気ないスキマ時間を「人間観察」に当てることで、あなたの演技はきっとさらに良くなります。
周りのライバルが無駄に過ごしているスキマ時間を有効活用しましょう!
コメント